史上最大の発明アルゴリズム

“史上最大の発明アルゴリズム”を読んだ。

“コンピュータに問題を解決させるための覚え書き”としてのアルゴリズムが、どのように発明されたのかについての経緯が書いてある。
アルキメデス、ライプニッツ、ゲーデル、テューリングなどなど。
時代を経て、何人もの論理学者、数学者を介して、抽象的なものに数学的な表現が与えられ、徐々にその輪郭がはっきりしていく過程が面白い。

最後の方、テューリングマシンが出る段でカチッとピースがはまるというか。それまで高尚な学問としてのイメージが強かった分野が一気に実用的なものに転換した瞬間を垣間みるようで。


歴史を俯瞰して現代までの流れを追っていくというような構成の本。”フェルマーの最終定理”とか書いてるサイモンシン先生の著作が好きな人とかは結構イケるんじゃないかなと。



…とこんな感じの本ではあるんだけど、個人的にはラムダ計算のあたりが全然理解できなかったのがすごく悔しかった。そろそろ新しいプログラミング言語でも勉強しようかなと思ってたので、これを機にHaskellかScalaあたりを覚えるべきか。

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