“賭けの考え方”という本を読んだ。
プロポーカープレイヤーが書いた、ポーカーにおける思考習慣についての本。
これがすごく面白かったのでいくつか心に留まった部分についてメモしてみる。
ポーカーは技術と運が両立するゲームだが、相手の手札が見えない不完全情報ゲームであること、受け取る手札がランダムに決まることなどから短期的には運の要素が支配的になるゲームである。逆に長期的にプレイすると運の影響は少なくなり実力がものをいう。そのためポーカーで利益を得ようとする場合技術を磨き、短期のリスクに目をつぶり長期的な視野に立ってプレイすることが重要となる。
ポーカーは分散の大きいゲームであるため、想定した利益率を下回る状態が続くことがよくある。この状態をダウンスイングという。
ダウンスイングに入った場合、その状態を受け入れ、正しい判断を下せるよう冷静に対処する必要がある。
ダウンスイングで一番まずいのは不調と感じてプレイスタイルを根本的に変えたり、必要以上に自信を無くしてしまうことである。
相手の考えを読むときの”レベル”は相手の考えているレベルの1つ上を行くようにする。
例えば相手が”裏の裏”まで読むプレイヤーなら自分は”裏の裏の裏”まで読むようにする。
必要以上に深く読みすぎると、それは逆に弱みになってしまう。
…などなど。
ポーカーに限らず戦略について書かれている本は多いけど、それを実践するための心構えみたいな、ちょっとメタなところについて書かれた本。
こういう本はあんまり読んだことが無かったのでけっこう新鮮でした。