」カテゴリーアーカイブ

賭けの考え方

“賭けの考え方”という本を読んだ。
プロポーカープレイヤーが書いた、ポーカーにおける思考習慣についての本。
これがすごく面白かったのでいくつか心に留まった部分についてメモしてみる。

  • ポーカーは分散の大きいゲームである
  • ポーカーは技術と運が両立するゲームだが、相手の手札が見えない不完全情報ゲームであること、受け取る手札がランダムに決まることなどから短期的には運の要素が支配的になるゲームである。逆に長期的にプレイすると運の影響は少なくなり実力がものをいう。そのためポーカーで利益を得ようとする場合技術を磨き、短期のリスクに目をつぶり長期的な視野に立ってプレイすることが重要となる。

  • ダウンスイングは避けられないものである
  • ポーカーは分散の大きいゲームであるため、想定した利益率を下回る状態が続くことがよくある。この状態をダウンスイングという。
    ダウンスイングに入った場合、その状態を受け入れ、正しい判断を下せるよう冷静に対処する必要がある。
    ダウンスイングで一番まずいのは不調と感じてプレイスタイルを根本的に変えたり、必要以上に自信を無くしてしまうことである。

  • 自分の思考レベルを相手の思考レベルの1つ上に保つ
  • 相手の考えを読むときの”レベル”は相手の考えているレベルの1つ上を行くようにする。
    例えば相手が”裏の裏”まで読むプレイヤーなら自分は”裏の裏の裏”まで読むようにする。
    必要以上に深く読みすぎると、それは逆に弱みになってしまう。


    …などなど。
    ポーカーに限らず戦略について書かれている本は多いけど、それを実践するための心構えみたいな、ちょっとメタなところについて書かれた本。
    こういう本はあんまり読んだことが無かったのでけっこう新鮮でした。

    ブックスタンドを買ってみた

    ブックスタンドを買ってみた。

    普段プログラミングに関する本を広げながらコーディングしたり、技術書を読みながらその内容をwikiにまとめたりしているのだけど、そんなとき不便に感じてたのが本を開いたままにしておく手段。
    技術書って厚手のものが多いのでどうしても開いたまま置いておくと勝手に閉じてしまって、その度に手で開き直していた。

    これが非常に手間でなんとかしたいなーと思っていたら、ブックスタンドなるものがあることを知り、早速買ってみた次第。

    このブックスタンド、カタログスペックでは書籍の厚さ25mmまでとのことだけど、それ以上の厚みのものでも対応できそう。
    技術書の中でもかなり厚い部類に入るであろうDavid Flanagan著 “JavaScript 第5版”をこれ使って立ててみたけど耐久性は問題無さそうだった。
    ただ端のページになると両側の重さのバランスが崩れて本が傾いてしまったりすることが若干あるかなと。

    まぁそれでもスタンドの位置と角度を調整すれば何とかなるレベルなので、個人的にはそれも許容範囲内。
    いい買い物だったかなーと満足してます。

    史上最大の発明アルゴリズム

    “史上最大の発明アルゴリズム”を読んだ。

    “コンピュータに問題を解決させるための覚え書き”としてのアルゴリズムが、どのように発明されたのかについての経緯が書いてある。
    アルキメデス、ライプニッツ、ゲーデル、テューリングなどなど。
    時代を経て、何人もの論理学者、数学者を介して、抽象的なものに数学的な表現が与えられ、徐々にその輪郭がはっきりしていく過程が面白い。

    最後の方、テューリングマシンが出る段でカチッとピースがはまるというか。それまで高尚な学問としてのイメージが強かった分野が一気に実用的なものに転換した瞬間を垣間みるようで。


    歴史を俯瞰して現代までの流れを追っていくというような構成の本。”フェルマーの最終定理”とか書いてるサイモンシン先生の著作が好きな人とかは結構イケるんじゃないかなと。



    …とこんな感じの本ではあるんだけど、個人的にはラムダ計算のあたりが全然理解できなかったのがすごく悔しかった。そろそろ新しいプログラミング言語でも勉強しようかなと思ってたので、これを機にHaskellかScalaあたりを覚えるべきか。

    Private Library 制作記その2

    以前紹介した蔵書管理システムの基本的な機能(蔵書の閲覧、追加、検索)を実装し終えた。
    上の写真右側に見えるのが検索用フォームと、追加する書籍のISBNを入力するフォーム。

    まだまだ実現したい機能はたくさんあるし荒削りだけど、とりあえずは必要最小限の構成は実現できた。
    あとは認証機能付けてWeb繋がるところどこからでも参照出来るようにしたいなぁ。

    ココにトップページの静的htmlだけ置いときます(フォームを無効化してある)。
    ご参考までに。。

    Private Library 制作記 その1



    先日秋葉原を散策中、ジャンクショップでUSBバーコードリーダーを発見、試しに買ってみました。

    これ使って何か作りたいなー、と思い立ち、試しに本のバーコード読み取って書籍のデータを管理する蔵書管理システムを作ってみました。

    基本的な処理の流れは、

    1.バーコードリーダーで本のバーコード(ISBN)を読む

    2.ISBNを使ってAmazonから書籍データを取得する

    3.書籍データをDBに保存する

    4.CGIからDBにアクセスし、書籍データを読み取る。それを整形して一覧表示。

    こんな感じ。

    で、ただ表示するだけだと味気ないので表紙画像をクリックするとポップアップで詳細表示が出るようにしてみたりした。




    これをベースに色々機能追加していきたいなーと画策中。

    [書籍]データ構造とアルゴリズム

    データ構造とアルゴリズムという本を購入。

    というのも、大学の授業で情報系の講義をC言語の講義2単位しか取っていないという非常に情弱な自らの経歴に危機感を覚えたため。

    これからものづくりでメシを食っていくのにこれじゃあマズイよね、と。

    また、研究を通じて、基礎が全く出来ていないと技術の応用が効かない、回り道が多くなるということを肌で感じた、というのも理由のひとつ。

    プログラムをしているときに「天啓を授かったような感覚」に襲われて、自分は天才なんじゃないか…と自惚れていたら、そのアイディアが情報系の教科書の中で初歩中の初歩みたいな扱いをされているという…。

    そんなこんなで読み始めた本書。

    ザッと目を通したところかなり良い感じ。

    とにかく説明が丁寧で、非常に分かりやすく、各アルゴリズムのソースコードも完備。

    (ソースはPascalで書かれているけど、Pascal未経験者の自分でもアルゴリズム自体の流れは理解できるくらいのものでした)

    また章末に練習問題が大量に載っていて、自学者に適した構成になっている。

    基本に立ち戻りたい時にお世話になりそうな予感がひしひしと。
    これから長い付き合いになりそうな一冊。